ダークサイド・レイン未解決事件簿

Youtubeチャンネル『レインの未解決事件簿』で語れなかった内容など

【未解決事件】東電OL殺人事件の謎ー冤罪と被害女性の行動の意図とは?

昼の姿は一流企業の幹部社員、夜の姿は売春婦

冤罪で世間を騒がせた東電OL殺人事件。被害者女性は何を考えこのような事件に巻き込まれてしまったのか、そしてこの事件に隠された社会の闇をお話しします。

 

 

東京電力の幹部社員だった女性当時39歳はエリートとして素晴らしいキャリアを持っていながら裏の顔を持っていました。

それは、夜の街での売春でした。なぜ、彼女は立ちんぼとして夜の街で複数の男と共に夜を過ごさなければいけなかったのでしょうか。

彼女と寝た男の1人に、事件現場となったアパートの隣のビルに住んでいたネパール人の男がいました。このネパール人男性こそが、第二の被害者にして、様々な憶測を産んだ存在でもあるのです。

 

 

 

この事件が起きたのは1997年3月9日、渋谷区円山(まるやま)町にあるアパートで何者かによって首を絞められ殺害されました。発見されたのはこの10日後、このアパートの主から管理を任されていた人物にしてネパール料理店の店長がこの空き部屋になっているはずの部屋に女性が横たわってる姿を不審に思い通報。捜査が開始され、入管難民法違反で不法に日本に残留していたネパール人4人を発見。彼らは事件現場の隣のビルに住んでいて、その中の1人はこの被害者女性と性交渉を行なっていることが、現場のDNA検証で発覚。1997年5月20日に強盗殺人の容疑で逮捕されました。しかし、このネパール人男性は一貫して無罪を主張。

たしかに現場からは別の男性のDNAも発見されたことから、確実に犯人だと言える証拠も不十分だったため最終的に2012年無罪を勝ち取ることとなります。しかし、被害者女性の手帳に亡くなる直前最後に彼と会ったことを記していることや、面識がなかったという発言が数ヶ月後に一変複数回にわたり性交渉をした事実があることを認めるなど不可解な点も多く捜査関係者はこの男を犯人だと強く確信し捜査していたようです。

youtu.be

 

彼女が背負っていたもの

この被害者女性はコンビニで低カロリーのものを好んで購入していたこと、そしてその容姿もかなり華奢な身体付きだったことから摂食障害を患っていた可能性が高いと言われています。

合わせて、エリート会社員だったので金銭的には余裕があったにも関わらず複数男性との関係を築き続けたことも依存症の傾向があり、現在で言うところの、強迫的性行動症のような症状に陥っていたことが考えられます。

これらの摂食障害や依存傾向の背景要因の多くはストレスや不安があると思います。

ストレスに対する不適切な解消法としての性的な関係性を築き、そしてその性的な関係性を維持するために容姿を美しく保つため自分に厳しく食事を過度に制限し拒食傾向が高まっていく。彼女は悪循環の中にいたのではないでしょうか。

もしも、適切な形でストレスを発散し、仕事や私生活が充実していたら、このような事件には巻き込まれなかったのではないでしょうか

 

おわりに

不適切な性的関係に依存し、ストレスを解消する一種の自傷行為に及んでいる人は読者の方の中にも意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今回ご紹介した事件のように、いつ誰かの一方的な憎しみや攻撃の対象になるかわからないので気を付けてください。